2月の東京、 冬の幕張で 「地方・小出版流通センター」 の20周年パーティーがあり、 私も祝賀に駆けつけた。 地方の本を全国の読者へ書店通しの流通を可能にしてくれた流通センター。 小さい出版社に大きな夢を抱かせてくれた功…
6月22日 遠来の客あり。 秋田の出版社無明舎の代表、 阿倍甲さんが 「突然、 思い立って」 東京経由でわざわざ小社に寄られた。 同じ地方出版社とはいっても、 小社とは比較にならない優良企業 (?) で、 氏自身も次々と…
たかだか40年ほど前、 小百姓の倅で母子家庭の小学生だった頃を私はすっかり忘れていた。 『近代下層社会の研究』 のゲラを読んでいて、 あの貧乏の感触を急速に思い出した。 学校のたった10円の集金袋を母に差し出せないことが…
3月に上梓した 『納棺夫日記』 がこれまでに一万部を越えた。 小社が初めて経験する部数である。 原稿を読んだ時、 これは多くの方が待ち望んでいた本になるという予感がした。 中央の出版社に持っていかれることになるのでは、 …
「言いにくい事を、 言いにくい人に向って言いにくい時に言う」 ことで、 民主主義というものはやっと息をつないでゆく―この名言を吐いたのは丹波の名もない農婦たちだという。 難しいことである。 この世で後悔することの半分は …