加賀藩大工の研究─建築の技術と文化─
建仁寺流と四天王寺流、2つの流派が研鑽し合い独自の技術を進展させていった加賀藩大工。妙成寺五重塔・瑞龍寺仏殿・那谷寺本堂・日石寺不動堂など北陸を代表する堂塔建築の「設計理念」とは何か。新しい研究領域に挑んで、その技術文化の全貌を解き明かす。
北陸建築文化賞/建築史学会賞
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- 著 者:
- 田中 徳英
- 定 価:
- ¥8500(税込:¥9180)
- 発行日:
- 2008.11
- ISBN:
- 978-4-903351-47-6
- 判 型:
- A5判
- 頁 数:
- 613 頁
目次
刊行によせて 東京大学教授 伊藤毅
序章 江戸幕府及び加賀藩の作事方と建築工匠
第一節 近世初頭の工匠たち…2
第二節 江戸幕府の作事方…4
第三節 加賀藩における作事と大工…8
第四節 本研究の目的と先学の研究…10
第五節 研究の方法と意義…13
第一章 作事方の職制とその成立
第一節 大工の活動と役割…22
第二節 江戸時代初めの作事形態…24
第三節 御大工とその名称の初見…28
第四節 作事の担当者…31
第五節 作事方職制の変遷…37
第六節 作事方に所属する各役所…40
第二章 作事方の技術系と建築生産活動
第一節 御大工頭…62
第二節 御大工・扶持方大工…72
第三節 棟梁大工と仕手大工…79
第四節 大工肝煎…88
第五節 御壁塗…91
第六節 藩の畳刺…104
第三章 金沢城の建築と内作事方の役割
第一節 宝暦の大火と建物の再建…112
第二節 宝暦大火後の造営担当者とその活動…124
第三節 二の丸御殿の用途による部屋の構成…141
第四節 儀式などにおける二の丸御殿の各部屋…163
第五節 門・櫓・長屋とその意匠…171
第四章 御殿空間の造営
第一節 金谷御殿…194
第二節 竹沢御殿の造営と兼六園の変遷…203
第三節 巽御殿…218
第四節 小松城の本丸御殿…222
第五節 江戸本郷邸…231
第五章 造営における外作事方
第一節 越中愛本橋…258
第二節 遠所での外作事方の役割…270
第三節 金沢の浅野川橋…276
第四節 越中新川郡の御蔵…283
第六章 寺院建築とその造営
第一節 妙成寺…296
第二節 那谷寺…301
第三節 瑞龍寺…310
第四節 宝円寺・天徳院の伽藍と客殿…324
第五節 大乗寺の伽藍と客殿…332
第六節 京都芳春院…335
第七章 神社建築とその造営
第一節 大野湊神社の本殿(三棟)…354
第二節 尾崎神社…364
第三節 白山比咩神社本殿…370
第四節 気多神社本殿…378
第五節 石動山五社権現と天平寺…388
第六節 護国八幡宮社殿…394
第七節 立山信仰に関係する堂舎の造営…402
第八章 坂上・山上両家による建仁寺流の伝播
第一節 妙成寺建立の大工と建物の特徴…434
第二節 山上家文書の意義…442
第三節 坂上家の影響とその継承者…450
第四節 山上嘉広の作品と作風…455
第五節 山上家代々と建仁寺流の相伝…473
第九章 大工の流派と継承
第一節 大西政乗と建仁寺流の相伝…492
第二節 池上家より藤岡恭福への相伝…498
第三節 井上明矩の活躍…502
第四節 越中大窪大工への伝播…505
第五節 越前の志比大工と建仁流の伝承…512
第六節 四天王寺流の大工とその活動…518
第十章 大工の技術と遺構
第一節 大工の垂木割りと技法…538
第二節 垂木の一枝寸法と建物各部の関係…543
第三節 建仁寺流の大工技術書の渦文…548
第四節 虹梁の発達と渦の巻き方、若葉…551
第五節 木鼻・実肘木・隅木などの渦文…554
第六節 建仁寺流系大工の遺構…560
第七節 四天王寺流系大工の遺構…569
結章
一、作事方の構成と造営担当者の役割…590
二、大工の流派とその技法…594
三、建築文化への武家の影響と工匠の役割…601
あとがき…604
主な参考文献…608
序章 江戸幕府及び加賀藩の作事方と建築工匠
第一節 近世初頭の工匠たち…2
第二節 江戸幕府の作事方…4
第三節 加賀藩における作事と大工…8
第四節 本研究の目的と先学の研究…10
第五節 研究の方法と意義…13
第一章 作事方の職制とその成立
第一節 大工の活動と役割…22
第二節 江戸時代初めの作事形態…24
第三節 御大工とその名称の初見…28
第四節 作事の担当者…31
第五節 作事方職制の変遷…37
第六節 作事方に所属する各役所…40
第二章 作事方の技術系と建築生産活動
第一節 御大工頭…62
第二節 御大工・扶持方大工…72
第三節 棟梁大工と仕手大工…79
第四節 大工肝煎…88
第五節 御壁塗…91
第六節 藩の畳刺…104
第三章 金沢城の建築と内作事方の役割
第一節 宝暦の大火と建物の再建…112
第二節 宝暦大火後の造営担当者とその活動…124
第三節 二の丸御殿の用途による部屋の構成…141
第四節 儀式などにおける二の丸御殿の各部屋…163
第五節 門・櫓・長屋とその意匠…171
第四章 御殿空間の造営
第一節 金谷御殿…194
第二節 竹沢御殿の造営と兼六園の変遷…203
第三節 巽御殿…218
第四節 小松城の本丸御殿…222
第五節 江戸本郷邸…231
第五章 造営における外作事方
第一節 越中愛本橋…258
第二節 遠所での外作事方の役割…270
第三節 金沢の浅野川橋…276
第四節 越中新川郡の御蔵…283
第六章 寺院建築とその造営
第一節 妙成寺…296
第二節 那谷寺…301
第三節 瑞龍寺…310
第四節 宝円寺・天徳院の伽藍と客殿…324
第五節 大乗寺の伽藍と客殿…332
第六節 京都芳春院…335
第七章 神社建築とその造営
第一節 大野湊神社の本殿(三棟)…354
第二節 尾崎神社…364
第三節 白山比咩神社本殿…370
第四節 気多神社本殿…378
第五節 石動山五社権現と天平寺…388
第六節 護国八幡宮社殿…394
第七節 立山信仰に関係する堂舎の造営…402
第八章 坂上・山上両家による建仁寺流の伝播
第一節 妙成寺建立の大工と建物の特徴…434
第二節 山上家文書の意義…442
第三節 坂上家の影響とその継承者…450
第四節 山上嘉広の作品と作風…455
第五節 山上家代々と建仁寺流の相伝…473
第九章 大工の流派と継承
第一節 大西政乗と建仁寺流の相伝…492
第二節 池上家より藤岡恭福への相伝…498
第三節 井上明矩の活躍…502
第四節 越中大窪大工への伝播…505
第五節 越前の志比大工と建仁流の伝承…512
第六節 四天王寺流の大工とその活動…518
第十章 大工の技術と遺構
第一節 大工の垂木割りと技法…538
第二節 垂木の一枝寸法と建物各部の関係…543
第三節 建仁寺流の大工技術書の渦文…548
第四節 虹梁の発達と渦の巻き方、若葉…551
第五節 木鼻・実肘木・隅木などの渦文…554
第六節 建仁寺流系大工の遺構…560
第七節 四天王寺流系大工の遺構…569
結章
一、作事方の構成と造営担当者の役割…590
二、大工の流派とその技法…594
三、建築文化への武家の影響と工匠の役割…601
あとがき…604
主な参考文献…608