堀田善衞研究論集 世界を見据えた文学と思想
500ページ近い大著で、総勢18名の執筆者によるオリジナルな論考の集成である。①堀田善衞との対話、②作品を読む・作品を論じる、③堀田文学の多彩な関わりの世界、④インタビューから成る。構成は堀田との広く多角的な取り組みを示している。近年の堀田研究の進展に基づきつつも、堀田文学の全体を計画的に相談しあって割り振ったものでなく、各人が自らの問題意識と独自な視点から挑んだ、さまざまな興味深いテーマの多様な組み合わせになっている。堀田とその作品理解に必要な巻末の年譜とともに、折込で巻頭に収録された、眼を惹く多色刷りの著作年表は本邦初めての試みで、活用しつつ楽しんでいただけるであろう。
- 著 者:
- 堀田善衞の会 竹内栄美子・高橋誠一郎・野村剛・丸山珪一 編集
- 定 価:
- ¥4000(税込:¥4400)
- 発行日:
- 2024.06.15
- ISBN:
- 978-4-86627-152-1
- 判 型:
- A5
- 頁 数:
- 504 頁
目次
折り込み年表 堀田善衞の世界(大森正樹)
序文
第一部 堀田善衞との対話
岸宣夫: 人、これを繰り返す・考
堀田一善: 叔父堀田善衞と知識の見方を巡る随想
第二部 作品を読む・作品を論じる
竹森敬子: 「波の下」から見た『祖国喪失』――主題の発見――
丸山珪一: 「影の部分」と1950年代初期の堀田文学
秦剛: ジェノサイドを表象する『時間』──証言の文学として読み直す
田崎勝子: 堀田善衞 一九六八年──『小国の運命・大国の運命』を読む――
竹内栄美子: 戦時下の青春、生きるための思想――『若き日の詩人たちの肖像』から『方丈記私記』へ
鵜戸聡: 『スフィンクス』論──堀田善衛とアルジェリア戦争
水溜真由美: 堀田善衞『路上の人』論──ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を補助線として
紅野謙介: 堀田善衞『定家明月記私抄』論──評伝のジャンルとその認識の方法
第三部 堀田善衞文学の多彩な関わりの世界
野村剛: 「北国の小さな港町」をめぐる断想――堀田善衞をはぐくんだ伏木の町を歩く――
陳童君: 堀田善衞から島田政雄へ──もう一つの上海物語――
丁世理: 堀田善衞と重慶――史跡踏査――
由谷裕哉: 堀田善衞の神道理解
高橋誠一郎: 堀田善衞のドストエフスキー観──堀田作品をカーニヴァル論で読み解く
斎藤真理子: 堀田善衞と朝鮮
大森正樹: 堀田善衞スペイン作品私記
第四部 インタビュー
嶽本あゆ美:インタビュー 歴史と演劇──堀田善衞作品を上演して (聞き手 竹内栄美子)
堀田善衞略年表
後書き
執筆者紹介
企画 堀田善衞の会 /編集 竹内栄美子・高橋誠一郎・野村剛・丸山珪一 /発行所 桂書房
序文
第一部 堀田善衞との対話
岸宣夫: 人、これを繰り返す・考
堀田一善: 叔父堀田善衞と知識の見方を巡る随想
第二部 作品を読む・作品を論じる
竹森敬子: 「波の下」から見た『祖国喪失』――主題の発見――
丸山珪一: 「影の部分」と1950年代初期の堀田文学
秦剛: ジェノサイドを表象する『時間』──証言の文学として読み直す
田崎勝子: 堀田善衞 一九六八年──『小国の運命・大国の運命』を読む――
竹内栄美子: 戦時下の青春、生きるための思想――『若き日の詩人たちの肖像』から『方丈記私記』へ
鵜戸聡: 『スフィンクス』論──堀田善衛とアルジェリア戦争
水溜真由美: 堀田善衞『路上の人』論──ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を補助線として
紅野謙介: 堀田善衞『定家明月記私抄』論──評伝のジャンルとその認識の方法
第三部 堀田善衞文学の多彩な関わりの世界
野村剛: 「北国の小さな港町」をめぐる断想――堀田善衞をはぐくんだ伏木の町を歩く――
陳童君: 堀田善衞から島田政雄へ──もう一つの上海物語――
丁世理: 堀田善衞と重慶――史跡踏査――
由谷裕哉: 堀田善衞の神道理解
高橋誠一郎: 堀田善衞のドストエフスキー観──堀田作品をカーニヴァル論で読み解く
斎藤真理子: 堀田善衞と朝鮮
大森正樹: 堀田善衞スペイン作品私記
第四部 インタビュー
嶽本あゆ美:インタビュー 歴史と演劇──堀田善衞作品を上演して (聞き手 竹内栄美子)
堀田善衞略年表
後書き
執筆者紹介
企画 堀田善衞の会 /編集 竹内栄美子・高橋誠一郎・野村剛・丸山珪一 /発行所 桂書房