富山の文学・歴史散策
県内各所を巡り歩き、民俗、伝説、歴史を通して改めてその土地を見つめ直すと、目前の何の変哲もない土地が急に輝き出し、血の通った生き生きとした表情でこれまでの様々な人々の営みを物語ってくれる。
本書は、朝日新聞富山版で連載された「ぶらり つれづれ」と北陸中日新聞文化欄などに寄稿したものに訂正・加筆しまとめた。文学作品と郷土史を見つめ直す一冊。
- 著 者:
- 立野幸雄
- 定 価:
- ¥2000(税込:¥2200)
- 発行日:
- 2023.12.20
- ISBN:
- 978-4-86627-145-3
- 判 型:
- 四六判
- 頁 数:
- 289 頁
目次
はじめに
1 ぶらり・富山の歴史と文学
【氷見市】
・死骸の前で面を打つ〜氷見市朝日本町
・天下御免の傾奇者〜氷見市阿尾
・石動山の焼き討ち〜氷見市(荒山峠)
【小矢部市】
・宮島峡の俊寛〜小矢部市久利須
・女武者の活躍〜小矢部市石坂
・火牛の計の真偽〜小矢部市猿ヶ馬場
・峠の廃屋の怪〜小矢部市天池
【砺波市】
・謙信の宿怨の地〜砺波市頼成新
・抗争の川〜砺波市庄川町三谷
・深山の秘めた歴史〜砺波市庄川町隠尾
【南砺市】
・田屋川原の戦い〜南砺市田屋(福野)
・鬼平の第二の故郷〜南砺市井波
・夜叉ヶ池の龍神〜南砺市城端
・流刑地の怨嗟の声〜南砺市田向(五箇山)
【高岡市】
・倶利伽羅合戦の前哨戦〜高岡市常国
・流浪の皇子〜高岡市二塚
・修羅の世の貴公子〜高岡市上牧野
・判官贔屓と勧進帳〜高岡市伏木
・逢魔時の出会い〜高岡市関本
・砺波騒動と津田三蔵〜高岡市戸出
・女性俳人への蔑視〜高岡市和田
【射水市】
・尊皇の先駆者〜射水市戸破
・血に塗れた港町〜射水市新湊放生津
・伊能忠敬との会見〜射水市新湊放生津
【富山市】
・シベリア独行横断〜富山市岩瀬
・漂流民の貢献〜富山市岩瀬
・磯部堤の怪火〜富山市安野屋
・榎の下の異様な集団〜富山市磯部
・異彩を放つ橋〜富山市舟橋
・盆踊りでの騒動〜富山市梅沢
・源氏鶏太の生家跡〜富山市泉
・優雅な川の流れ〜富山市白銀
・苛烈な廃仏政策〜富山市梅沢
・受難のキリシタン〜富山市梅沢・山王
・師弟の強い絆〜富山市梅沢
・富山に落ちた模擬原爆〜富山市下新西
・灰燼に帰す街〜富山城址公園前
・羅漢様は遊女の客〜富山市五艘
・越中売薬薩摩組の活躍〜富山市安養坊
・大石内蔵助の叔父〜富山市五福
・幻の激戦の地〜富山市西新庄
・駕籠中での割腹〜富山市本郷
・一休さんゆかりの寺〜富山市蜷川
・都を占拠した越中人〜富山市布市
・越中布市藩の顛末〜富山市布市
・富山城内での暗殺〜富山市塚原
・イタイイタイ病の悲惨〜富山市友杉
・富山藩最大の一揆〜富山市塩
・鬼と縁のある地〜富山市八尾町滅鬼
・風の盆での恋〜富山市八尾
・越中の畠山重忠〜富山市楡原
・飛越国境の関所〜富山市猪谷
・キリシタン「きく」の悲劇〜富山市婦中長沢
【舟橋村】
・明治初年の大一揆〜船橋村竹内
【滑川市】
・詩の力・高島高〜滑川市加島
【魚津市】
・悲運の落城〜魚津市本町
【黒部市】
・大雪の日の訪問者〜黒部市三日市
・詩人と台場〜黒部市生地
・壇一雄ゆかりの寺〜黒部市宇奈月町浦山
・ゴッホと蛇婿入〜黒部市宇奈月町下立
【朝日町】
・夢二の刃傷沙汰〜朝日町横尾
・宮崎党と北陸宮〜朝日町元屋敷
・タラ汁と山椒大夫〜朝日町宮崎
・越後・越中国境の関所〜朝日町境
・山姥の里〜朝日町境(糸魚川市上路)
〈山岳〉
・三八豪雪の惨劇〜富山市有峰
・山中の交通の要衝〜富山市中地山
・立山の予言獣「クタべ」〜立山町芦峅寺
・侵食カルデラの脅威〜立山町芦峅寺
・魔処の黒百合〜上市町大岩
・剱岳初登頂の真偽〜立山町芦峅寺
・高熱隧道の掘削〜黒部市宇奈月
・骨の散乱する村〜黒部市宇奈月
〈岐阜県境〉
・帰雲城の埋蔵金〜岐阜県白川村
・作家とモデルの確執〜岐阜県飛騨市神岡町
2 つれづれ・文学雑感
・桜の民俗と文学
・ミステリアスな高岡の文学
・哀愁漂う八尾の文学
・金沢幻影〜高橋治の八尾と金沢〜
・作品余談・高橋治「風の盆恋歌」
・泉鏡花〜富山舞台の小説
・作品余談・泉鏡花「湯女の魂」
・新田次郎の小説手法
・吉村昭の転機
・作家とモデルの確執〜中河与一の場合
・高田宏の世界
3 とやま幻想
・一本道とレモン
・雨の中
・蛍の行方
・黒いヒマワリ
・山の彼方に
・お客は羅漢さま
・闇夜の露天風呂
・百間川の闇
・白昼の通り魔
・月夜の遠吠え
◆
・忘れ得ぬ光景と本
おわりに
1 ぶらり・富山の歴史と文学
【氷見市】
・死骸の前で面を打つ〜氷見市朝日本町
・天下御免の傾奇者〜氷見市阿尾
・石動山の焼き討ち〜氷見市(荒山峠)
【小矢部市】
・宮島峡の俊寛〜小矢部市久利須
・女武者の活躍〜小矢部市石坂
・火牛の計の真偽〜小矢部市猿ヶ馬場
・峠の廃屋の怪〜小矢部市天池
【砺波市】
・謙信の宿怨の地〜砺波市頼成新
・抗争の川〜砺波市庄川町三谷
・深山の秘めた歴史〜砺波市庄川町隠尾
【南砺市】
・田屋川原の戦い〜南砺市田屋(福野)
・鬼平の第二の故郷〜南砺市井波
・夜叉ヶ池の龍神〜南砺市城端
・流刑地の怨嗟の声〜南砺市田向(五箇山)
【高岡市】
・倶利伽羅合戦の前哨戦〜高岡市常国
・流浪の皇子〜高岡市二塚
・修羅の世の貴公子〜高岡市上牧野
・判官贔屓と勧進帳〜高岡市伏木
・逢魔時の出会い〜高岡市関本
・砺波騒動と津田三蔵〜高岡市戸出
・女性俳人への蔑視〜高岡市和田
【射水市】
・尊皇の先駆者〜射水市戸破
・血に塗れた港町〜射水市新湊放生津
・伊能忠敬との会見〜射水市新湊放生津
【富山市】
・シベリア独行横断〜富山市岩瀬
・漂流民の貢献〜富山市岩瀬
・磯部堤の怪火〜富山市安野屋
・榎の下の異様な集団〜富山市磯部
・異彩を放つ橋〜富山市舟橋
・盆踊りでの騒動〜富山市梅沢
・源氏鶏太の生家跡〜富山市泉
・優雅な川の流れ〜富山市白銀
・苛烈な廃仏政策〜富山市梅沢
・受難のキリシタン〜富山市梅沢・山王
・師弟の強い絆〜富山市梅沢
・富山に落ちた模擬原爆〜富山市下新西
・灰燼に帰す街〜富山城址公園前
・羅漢様は遊女の客〜富山市五艘
・越中売薬薩摩組の活躍〜富山市安養坊
・大石内蔵助の叔父〜富山市五福
・幻の激戦の地〜富山市西新庄
・駕籠中での割腹〜富山市本郷
・一休さんゆかりの寺〜富山市蜷川
・都を占拠した越中人〜富山市布市
・越中布市藩の顛末〜富山市布市
・富山城内での暗殺〜富山市塚原
・イタイイタイ病の悲惨〜富山市友杉
・富山藩最大の一揆〜富山市塩
・鬼と縁のある地〜富山市八尾町滅鬼
・風の盆での恋〜富山市八尾
・越中の畠山重忠〜富山市楡原
・飛越国境の関所〜富山市猪谷
・キリシタン「きく」の悲劇〜富山市婦中長沢
【舟橋村】
・明治初年の大一揆〜船橋村竹内
【滑川市】
・詩の力・高島高〜滑川市加島
【魚津市】
・悲運の落城〜魚津市本町
【黒部市】
・大雪の日の訪問者〜黒部市三日市
・詩人と台場〜黒部市生地
・壇一雄ゆかりの寺〜黒部市宇奈月町浦山
・ゴッホと蛇婿入〜黒部市宇奈月町下立
【朝日町】
・夢二の刃傷沙汰〜朝日町横尾
・宮崎党と北陸宮〜朝日町元屋敷
・タラ汁と山椒大夫〜朝日町宮崎
・越後・越中国境の関所〜朝日町境
・山姥の里〜朝日町境(糸魚川市上路)
〈山岳〉
・三八豪雪の惨劇〜富山市有峰
・山中の交通の要衝〜富山市中地山
・立山の予言獣「クタべ」〜立山町芦峅寺
・侵食カルデラの脅威〜立山町芦峅寺
・魔処の黒百合〜上市町大岩
・剱岳初登頂の真偽〜立山町芦峅寺
・高熱隧道の掘削〜黒部市宇奈月
・骨の散乱する村〜黒部市宇奈月
〈岐阜県境〉
・帰雲城の埋蔵金〜岐阜県白川村
・作家とモデルの確執〜岐阜県飛騨市神岡町
2 つれづれ・文学雑感
・桜の民俗と文学
・ミステリアスな高岡の文学
・哀愁漂う八尾の文学
・金沢幻影〜高橋治の八尾と金沢〜
・作品余談・高橋治「風の盆恋歌」
・泉鏡花〜富山舞台の小説
・作品余談・泉鏡花「湯女の魂」
・新田次郎の小説手法
・吉村昭の転機
・作家とモデルの確執〜中河与一の場合
・高田宏の世界
3 とやま幻想
・一本道とレモン
・雨の中
・蛍の行方
・黒いヒマワリ
・山の彼方に
・お客は羅漢さま
・闇夜の露天風呂
・百間川の闇
・白昼の通り魔
・月夜の遠吠え
◆
・忘れ得ぬ光景と本
おわりに