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スペイン風邪の記憶

新型コロナ流行の現在から100年前、アメリカ発祥のインフルエンザが第一次大戦の人移動によりパンデミックに。日本でも富山県でいち早く大流行、第三波まで41万人感染、死者5500人に。その実態報告を緊急出版!

著 者:
栗三直隆
定 価:
¥1300(税込:¥1430)
発行日:
2020.12.25
ISBN:
978-4-86627-096-8
判 型:
A5
頁 数:
118 頁
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目次

はじめに

目 次

凡 例

第一章 スペインかぜ、富山県へ 1
 一 ″スペインかぜ〟とは 2
 二 第一回流行(大正七年九月~八年七月) 3
  ㈠感染前夜 3
  ㈡感染の拡大 5
  ㈢井波瑞泉寺と岩倉政治『新しき道義』16
  ㈣大正八年春の明暗 18
第二章 感染、終息へ 23
 一 第二回流行(大正八年九月~九年七月) 24
  ㈠人から人への感染 24
  ㈡富山六九連隊の感染 33
  ㈢戦後不況の始まり 34
 二 第三回流行(大正九年八月~一〇年七月) 36
  ㈠コレラ大流行 36
  ㈡かぜよりも生活確保へ 39
  ㈢シベリア出兵と富山六九連隊 42
第三章 予防対策の諸相 47
 一 行政の対応 48
  ㈠国の施策 48
  ㈡県の対策とその実態 49
   ⑴周知宣伝について 49
   ⑵「マスク」と「うがい」について 54
   ⑶予防接種について 55
   ⑷学校と工場の一時閉鎖について 56  
   ⑸医療活動について 58
 二 県民の自衛策 60
第四章 感染者と死亡者数 67
 一 統計資料の検討 68
  ㈠県内の流行性感冒の死亡者数 68
   ⑴第一回流行 70
   ⑵第二回流行 70
   ⑶第三回流行 71
   ⑷富山六九連隊の死亡者数 72
   ⑸県内死亡者数の合計 72
  ㈡県内の流行性感冒の感染者数・患者数 72
   ⑴第一回流行 72
   ⑵第二回流行 73
   ⑶第三回流行 74
   ⑷富山六九連隊の感染者数 74
   ⑸県内の感染者数・患者数の合計 75
 二 まとめ 76

用語解説 79

資 料 87
 一、酒井修白「流行性感冒と富山衛戎病院の治療成績」(『医海時報』一三六六号。大正九年八月二八日発行)
 二、内務省衛生局『報告書』所収、「流行性感冒死亡者数調査票」―第一回流行〜第三回流行―(大正一一年)
 三、 富山県内「呼吸器疾患等の死亡者数」、月別及び年齢別集計表(『県統計書』、大正六年〜一〇年)

「スペインかぜ」関係の県内新聞記事一覧 99

図表一覧 113

あとがき 115