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戦国越中外史

戦国時代の主に越中と越中に有縁の人々の生き様を軸にして時代の流れを描く。嘉吉元年(1441)の嘉吉の乱に始まり大坂冬の陣と夏の陣を経て、幕府の厳しい監視下で戦争のない天下泰平の世に至った174年間の戦国外史。

著 者:
盛永宏太郎
定 価:
¥2000(税込:¥2200)
発行日:
2020.09.20
ISBN:
978-4-86627-090-6
判 型:
四六判
頁 数:
527 頁
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目次

 はじめに

第一章 嘉吉の乱と畠山家内乱 1
 一、嘉吉の乱
    加賀国の状況と赤松家再興 6
 二、畠山家騒動 8
    畠山家隆盛 9
    畠山家、家督争い 11
    畠山家分裂 13
 三、寛正の大飢饉 17
 四、将軍義政夫人富子と将軍家の家督義視 19
 五、細川勝元と山名宗全の対立 22
    畠山家騒動拡大と将軍家並びに細川・山名両家の対応 24
    畠山家内乱 28

第二章 応仁の乱 32
 一、細川・山名両家の武装対立 32
    斯波家内乱 34
    全国の諸将京都へ出陣 35
 二、大乱勃発 38
    周防国大内政弘 京都へ出陣 44
    相国寺の攻防 47
    足利義視 山名方に寝返り 53
    細川勝元と山名宗全の死没と大乱全国に波及 55
 三、大乱その後の幕府の状況 57
    義材将軍に就任 57
    細川政元台頭と畠山政長自害並びに廃将軍義材入牢 59
    堀越公方次男義澄の将軍就任並びに前将軍義材の越中逃避 62

第三章 加賀国に宗教惣国誕生 66
 一、神保長誠、越中帰還時の状況と加賀富樫家の一向宗排斥 66
 二、田屋河原の合戦と一向宗惣国出現 72
 三、神保長誠 中風発症 79
 四、加賀国 富樫家滅亡 80
    一向宗排斥 80
    一向宗徒決起 83
    富樫家滅亡と加賀国の一向宗徒惣国化 87
 五、前将軍義材 越中国に逃避 93
    畠山尚順の成長 97

第四章 越中守護代家及び一向宗一門と越後長尾家との確執 103
 一、長尾能景一向一揆討伐に越中へ出陣と戦死 104
    越中国で一向一揆勃発と守護代・地頭等 越後国に逃避 104
    長尾能景 越中一向一揆勢追討と戦死 107
    前将軍義尹 将軍に復帰 111
    義稙再度の将軍廃位と死没 112
 二、長尾為景 越中平定と新川郡領有 114
    越中国の状況 114
    越後国の状況 116
    長尾為景 越中国平定 119
    越中新川郡 割譲 126
 三、大永一向一揆 127
    越中国領土の分割再配分 127
 四、本願寺と加賀一向宗惣国の対立 130
    本願寺 下間頼秀・頼盛兄弟の台頭 130
    加賀一向宗徒と越前一向宗徒の抗争 133
    加賀一向宗坊主破門と本願寺の加賀国 直轄支配 138
 五、法華一揆と山科本願寺焼亡 140
    幕府の状況と一向一揆の摂津・和泉両国蹂躙 140
    法華一揆の乱 144

第五章 上杉謙信 越中・能登・加賀各国領有 147
 一、越中能登錯乱 147
    為景病没 147
    越中守護代 神保長職と同・椎名康胤の抗争 148
    能登温井総貞と遊佐続光の抗争並びに越中氷見鞍川家の滅亡 152
 二、謙信出世 155
    越後守護 上杉家と守護代 長尾家の内情 155
    長尾景虎 越後支配 157
    謙信の関東出兵と上洛 159
    越後長尾・甲斐武田・相模北条の三家鼎立 164
 三、関東管領就任 170
    神保長職 信玄を頼み謙信に反抗 170
    謙信 鎌倉鶴岡八幡宮で関東管領就任 173
 四、川中島の合戦 175
 五、越中・能登・飛騨各国および幕府の状勢 180
    謙信 再度 再々度の越中出兵 180
    信玄 本願寺顕如と同盟して謙信に対抗 185
    一向宗徒 顕如の意を受け北陸各国で勢力拡大 186
    飛騨国 姉小路家の興亡と三木家の江馬家 189
 六、越相同盟 194
    謙信の関東出兵並びに北条・今川同盟と武田・織田同盟の抗争 194
    能登畠山七人衆の抗争 並びに越中神保長職・長住の父子対立 196
    越後本庄繁長の謀反 並びに謙信北条氏康と同盟 199
 七、加賀・越中平定 204
    北条氏政 謙信と絶交し信玄と同盟 204
    本願寺顕如 金沢堂衆に越後勢一掃を指令 207
    魚津松倉城陥落と椎名家没落 210
 八、信玄病没と室町幕府崩落及び本願寺顕如と謙信の和解同盟 213
 九、能登平定 215
    謙信能登国に畠山義綱を擁立 並びに謙信急逝 215
 十、跡目争い 219

第六章 織田軍団 北陸一帯制覇と天下席巻 222
 一、越前近江両国平定 223
    越前朝倉家滅亡 223
    北近江浅井家滅亡 226
    越前錯乱 230
    長島一向一揆と長篠の戦い 231
    越前平定 233
 二、加賀・能登平定と越中状勢 236
    織田越前衆と上杉勢の対峙 236
    荒木村重謀反 及び本願寺と和睦 並びに織田越前衆 加賀国平定 239
    長連竜 織田越前衆の与力を得て能登国平定と前田利家 能登国領有 241
    佐々成政 越中領有と越中諸将の動向 244
 三、武田家滅亡 250
    織田・徳川連合軍 甲斐・信濃平定 250
 四、越中魚津城の戦いと能登荒山合戦 254
    魚津城の戦い 254
    荒山合戦と石動山天平寺 焼討 261
 五、本能寺の変 266
    明智光秀 西国へ出兵準備 267
    織田信長横死 272
    明智光秀の三日天下 277

第七章 豊臣秀吉 天下統一 281
 一、山崎合戦 281
    中国大返しと明智家滅亡 281
 二、清州会議と賤ヶ岳合戦 286
    織田家の家督に三法師を推戴 286
    織田家所領の仕置と市 柴田勝家に婚嫁 290
    秀吉と勝家の反目 292
    賤ヶ岳の合戦 295
    越前柴田家滅亡と織田信孝自害 299
 三、小牧 長久手の合戦 303
    織田信雄 徳川・佐々・長宗我部等を頼んで秀吉と反目 303
    小牧 長久手合戦 307
    織田信雄 秀吉に降伏 313
 四、末森合戦と富山の役 317
    佐々成政 加賀・能登侵攻 317
    前田利家 末森城救援 322
    佐々成政厳冬期の飛騨山脈を越え家康を訪問 330
    利家と成政 加越国境で小競り合い 333
    四国の役と関白宣下 並びに富山の役 337
    秀吉の北陸・飛騨一円を平定 341
 五、天下統一 344
    九州の役と佐々成政自害 344
    太政大臣就任と小田原出陣 351
    箱根山中・足柄、伊豆韮山の各支城陥落 356
    前田利家 関東諸城を攻略 362
    小田原評定と落城 364
    奥羽平定 370
 六、文禄・慶長の役と浪速の夢 373
    講和成立と諸将帰還 378
    秀頼誕生と秀次自害 381
    講和交渉決裂と朝鮮出兵 382
    醍醐の花見と秀吉の死 並びに挑戦出征軍帰還 389

第八章 関ヶ原の戦い 395
 一、前田利家没し利長世襲 395
    前田利家死没 395
    前田利長謀反の噂 400
    利長・家康と和解 404
 二、徳川家康と石田三成の相克 407
    家康 会津へ出陣 407
    三成 家康に宣戦布告と伏見城落城 411
    西軍 大垣城に終結と大津城陥落 415
    東軍小山の陣の評定と豊臣武断派の三成討伐に先陣 418
    前田利長 北陸道を西進し大聖寺城と小松城攻撃 421
    小松城下 浅井畷の合戦と利長の家康本陣伺候 425
    徳川秀忠 上田城で真田昌幸・幸村父子と交戦し関ヶ原の戦いに遅参 429
    豊臣武断派 西軍に与する尾張国境の美濃国諸城を攻略 433
    池田輝政・福島正則の木曽川渡河と岐阜城攻撃 436
    岐阜城陥落 441
    家康 美濃赤坂に着陣 445
    西軍 関ヶ原に移動 447
    東軍 西軍が待ち受ける関ヶ原に入り布陣 451
    両軍激突と東軍圧勝 454
    戦後処理 458

第九章 徳川家康 天下統一 465
 一、徳川・豊臣両家相克と方広寺 鐘銘事件 465
    家康に征夷大将軍宣下と豊臣秀頼 右大臣昇進 465
    方広寺大仏殿 再建と落慶供養 準備 468
    鍾銘事件と徳川・豊臣両家の相克 470
 二、大坂冬の陣 475
    大阪方挙兵と家康出陣 475
    嶋野・今福の戦いと大阪方籠城 478
    加賀前田勢の真田丸攻撃と惨敗 並びに越前松平勢の大阪城攻撃と惨敗 483
    大阪城を大筒で砲撃と本丸御殿破壊 485
    和議成立と大阪城 外堀・内堀埋立 489
 三、大坂夏の陣 491
    大阪方 再度挙兵 491
    江戸方 再出陣 494
    後藤基次 大和各地で焼き働き 並びに大野治房 和歌山へ進軍と敗退 497
    片山・道明寺・誉田の戦いと後藤基次の死 501
    八尾・若江の戦いと木村重成の死 503
    江戸方岡山口と天王寺口へ進軍 505
    天王寺口の攻防 509
    岡山口の攻防と加賀前田勢 大阪方撃破 512
    家康本隊の危機並びに真田幸村の死と大阪方天王寺口の壊滅 513
    大阪城落城と豊臣家滅亡 518
 四、天下統一 泰平再来 523

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