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富山文学探訪

土地ごとに特産品があるように、その土地ならではの文学作品がある。四年間、県内を巡り歩き、時々に出会った珠玉の作品を紹介するとともに、泉鏡花の富山での足跡を鏡花の作品を通して探りだす。

著 者:
立野幸雄
定 価:
¥2200(税込:¥2420)
発行日:
2020.05.15
ISBN:
978-4-86627-084-5
判 型:
四六判
頁 数:
417 頁
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目次

 はじめに

第一部 とやま文学街道 1

〔小矢部・砺波・南砺地域〕 3

〈小矢部市〉 1
倶利伽羅峠 4/ 2 埴生・石動 6

〈砺波市〉1
砺波駅界隈 10/ 2 庄川・小牧 11

〈砺波市・庄川から南砺市・五箇山へ〉1
砺波市・庄川、南砺市・利賀 14/ 2 南砺市・見座、上梨、西赤尾 15

〈南砺市〉1
城端・縄ケ池 19/ 2 城端・北市、西明 21/3 城端・善徳寺周辺 22/
4 城端曳山祭関連 24/5 井波、八日町通り界隈 25/
6 井波・瑞泉寺 28/7 井波・高瀬 29/ 8 井口 31/9 福光 32/
10 福野 33

〔射水・高岡・氷見地域〕 37

〈射水市〉
 1 小杉 38/ 2 下村・新湊 41/ 3 高木・久々湊 42/
4 放生津 44/ 5 新湊内川沿い 47

〈高岡市〉
1 牧野 50/ 2 伏木・中央町 51/ 3 伏木・東一宮、本町 53/
4 平米、川原 54/ 5 山町筋、金屋町 57/
6 御旅屋、定塚、末広、駅南 59/ 7 和田 62/
8 常国、砺波市増山・頼成新 64/ 9 中田 67/10 戸出、東藤蔵 69/
11 太田、氷見市仏生寺 71

〈氷見市〉
1 下田子、朝日丘、朝日山公園 73/ 2 朝日本町、南大町 75/
3 窪、中央町、大境 77

〔富山地域〕81

〈富山市〉
1 磯部、旅籠町界隈 82/ 2 総曲輪、大手、小島町、白銀町界隈 84/
3 豊川、石倉、泉町界隈 87/ 4 富山駅界隈、呉羽山付近 89/
5 福沢、上滝、布市 92/ 6 安養寺、今泉 94/ 7 水橋 96/
8 大沢野 98/ 9 八尾・下新町、西町、諏訪町 101/
10 八尾・東町、上新町、西新町、諏訪町 103/
11 八尾・西新町、鏡町、城ケ山、角間 105/12 婦中 107/
13 大山・小見、有峰 109/14 大山・有峰・折立、千寿ケ原 111

〔北アルプス・黒部峡谷〕 115

1 立山・地獄谷、雷鳥沢 116/ 2 立山・室堂、一の越 119/
3 越信新道、黒部源流 121/ 4 黒部峡谷・剣沢大滝、黒部第4ダム 124/
5 黒部峡谷・黒部第3発電所 126

〔新川地域〕 131

〈立山町、舟橋村〉1 立山町・六郎谷 132/ 2 立山町・釜ヶ淵 133/
3 舟橋村 134

〈滑川市〉
1 寺家、加島 136/
2 瀬羽町、寺家町、神明町、常盤町、晒屋、行田公園 138/
3 開、東福寺 141

〈上市町〉
1 大岩 142

〈魚津市〉
1 本町 144/ 2 諏訪町、釈迦堂、文化町 146/
3 天神新、小川寺 149

〈黒部市〉
1 三日市、浦山 151/ 2 愛本、宇奈月 153/ 3 生地 155

〈入善町〉
1 入膳、上野、吉原 157

〈朝日町〉
1 小川 160/ 2 山崎、大家庄、横尾、泊 162/
3 境、新潟県・上路、市振 164


第二部 【人と文学】167

〔畷文兵〕 169
〈幼年期から学生時代〉 171
〈教員時代の初受賞と初刊本〉 173
〈記者時代、文学への志向〉  179
〈中央での受賞とその後の創作〉 182
〈病後の新たな挑戦〉 186
〈晩年の展開〉 190

〔三島霜川〕 197
〈はじめに〉 198
〈三島家に関する疑惑と上京までの経緯〉 199
〈文壇への登場〉 207
〈霜川の人となり〉 213
〈文壇に登場した頃の作品〉 216
〈展開期の作品〉 219
〈発展・最盛期と退潮の作品〉 223
〈新たな創作活動〉 229

〔野村尚吾〕235
〈はじめに〉 236
〈少年時代〉 237
〈文学への目ざめ、『早稲田文科』時代〉 238
〈『早稲田文学』での活躍〉 240
〈初めての出版〉 243
〈芥川賞候補と戦争礼賛〉 244
〈『文学者』での活動と評論〉 247
〈初の文学賞受賞〉 249
〈編集者の意識と芥川賞〉 250
〈伝記作者としての評価〉 253
〈小説家としての面目躍如〉 254
〈野村の流儀〉 256

〔源氏鶏太〕259
〈はじめに〉 260
〈貧乏の中での幼年時代〉 262
〈詩作に励んだ商業学校時代〉 264
〈住友への入社当時〉 268
〈長い投稿生活と戦前の作品〉 270
〈戦後の会社務めと文壇デビュー〉 272
〈サラリーマン小説と直木賞〉 275
〈サラリーマン小説好評の時代背景〉 278
〈会社退職とスランプ〉 281
〈新たな試み、妖怪の出現〉 286
〈没後の状況〉 290

〔高島高〕 295
〈はじめに〉 296
〈幼年期から上京まで〉 297
〈詩作に励んだ日大、医学生時代〉 301
〈医学と文学のはざま〉 306
〈召集と戦後の再生〉  311
〈人となりと日常〉 317
〈最晩年と没後のこと〉 322


第三部【評 論】 331

「泉鏡花「蛇くひ」「黒百合」の空間変容について」 333

〈はじめに〉 334
〈金沢での生活と富山滞在〉 336
〈「蛇くひ」の原形と成立〉 342
〈御屋敷田甫の一本榎と「応」の出現〉 349
〈強請と蛇くい、「応」の行動〉 358
〈「応」とわらべ歌、子どもの反応〉 368
〈「応」の後継者と魔処の夢〉 377
〈目と黒百合伝説、そして、大洪水〉 389
〈『蛇くひ』『黒百合』の空間変容〉 401
〈終わりに〉  409

 おわりに 416

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