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ものがたり〈近代日本と憲法〉 

歴史研究者と市民の有志が、立場や思想の違いを超えて「憲法問題」を語り合った意欲作。執筆者を「語り部」になぞらえ、地域史の視点を盛り込むなど、歴史教科書にない面白さを追求し「近代日本」

問題を提起する書。

著 者:
【語り部】小澤浩・吉田裕・犬島肇・山田博・鈴木明子・勝山敏一
定 価:
¥1600(税込:¥1760)
発行日:
2019.10.31
ISBN:
978-4-86627-072-2
判 型:
A5
頁 数:
165 頁
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目次

 前口上 ─ 読者の皆さんへ 2

第一話 侍たちが描いた国家構想 13
第二話 「五か条の誓文」と五枚の「太政官高札」 16
第三話 自由民権運動と私擬憲法 20
 1. 植木枝盛の「日本国国憲案」 20
 2. 草の根の憲法構想 ─「五日市憲法草案」 24
第四話 「帝国憲法」への道のり ─はじめに「欽定憲法」ありき 29
第五話 「万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」 ─大日本帝国憲法の制定 33
第六話 「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」 ─教育勅語の発布 42
第七話 「立憲主義」を盾とする戦い ─憲政擁護運動の勃興 47
第八話 大正デモクラシーの思想 ─吉野作造の民本主義 53
第九話 十五年戦争下の憲法 ─その末期を見据えて 61
 1. 関東大震災と大恐慌の衝撃 61
 2.暴走する「国体論」 67
  〈別表〉戦時体制下の主要事項に関する略年譜 69
 3.敗戦 ─帝国憲法体制の終焉 87
第十話 「新」憲法を手にして ─私の決意 90

《コラムの頁》新憲法下の日本を考える ―地域史の視点から 98
  天皇をどう思われますか? ─米軍に問われた富山市民 99
  父の玉砕死、忘れられた島 ─マーシャル群島マロエラップ環礁のことなど 110
  戦後補償問題について思うこと ─不二越訴訟から新日鉄住金訴訟まで 121
  イタイイタイ病・カドミウム被害 ─未解決問題の全面解決 126
  憲法9条と沖縄のこと ─Aさんへの手紙 137
  山本太郎氏の「直訴状」 ─現憲法下の天皇と天皇制について考える 149

 参考文献 155

おわりに ─再び読者のみなさんへ 162

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