堀田善衞の文学世界
文明評論家の視点をもつ堀田善衞、そのユニークな文学世界を概観。人類が築き上げてきた叡智もそこのけにして、いつでも戦争という愚行にはしる人間を描く堀田文学には、類まれな世界的視野と
未来への志向がある。
- 著 者:
- 笠森勇
- 定 価:
- ¥2000(税込:¥2200)
- 発行日:
- 2019.09.30
- ISBN:
- 978-4-86627-069-2
- 判 型:
- A5
- 頁 数:
- 256 頁
目次
Ⅰ 詩人堀田善衞の誕生 2
一 ふるさとの風景 2
「鶴のいた庭」 5/「夜来香」 6
二 金沢で学ぶ 9
三 少年の日の文学と思想 12
四 詩人堀田善衞 19
Ⅱ 芥川賞受賞、その前後 39
一 上海体験の重み 39
「波の下」 41/「共犯者」 42/「暗峡」 43/「彷徨える猶太人」 44/「祖国喪失」 45/「被革命者」 46/「国なき人々」 51
二 芥川賞受賞まで 52
「歯車」 54/「漢奸」 60/「断層」 61
三 芥川賞受賞 66
「広場の孤独」 67
Ⅲ 独自の文学世界 76
一 人間の罪を告発する 76
「歴史」 77/「時間」 82/「夜の森」 89/「審判」 93/「若き日の詩人たちの肖像」 98/「橋上幻像」 108
二 日本戦時下への視点 119
「或る公爵の話」 121/「十二月八日」 123/「捜索」 125/「砕かれた顔」 127/「工場のなかの橋」 130/「記念碑」 131/「奇妙な青春」 134/「はやりうた」 138
三 戦後日本を考える 141
「潜函」 141/「灯台へ」 142/「影の部分」 144/「国境」 146/「曇り日」 147/「G・D・からの呼出状」 150/「どす黒い川」 152/「神と宇宙と淫慾と」 153/「王国の鍵」 154
四 土俗から戦後日本を照射する 156
「鬼無鬼島」 157/「海鳴りの底から」 165
五 小説家としての模索 172
「囚われて」 172/「水際の人」 173/「隠者の罪悪」 175/「『ねんげん』のこと」 176/「もりかえす」 177/「黄金の悲しみ」 177/「明日、泣け」 179/「背景」・「零から数えて」 180/「主題と変奏」 183/「その姿」 185/「黄塵」 185/「黒い旗」 186/「風景異色」 187/「酔漢」 188
Ⅳ 世界を見る文明批評家 191
一 小説化された世界の断面 191
「香港にて」 192/「河」 194/「スフィンクス」 198/「あるヴェトナム人」 202/「水牛の話」 204/「ルイス・カトウ・カトウ君」 206/「墓をめぐる」 208/「19階日本横丁」 210
二 キリスト教世界の諸相 216
「聖者の行進」 216/「方舟の人」 218/「メノッキオの話」 220/「傭兵隊長カルマニョーラの話」 221/「至福千年」 223/「路上の人」 225/「ある法王の生涯︱ボニファティウス八世」 228
三 スペイン、その魅力 231
「ゴヤ」 231/「アンドリン村にて」 238/「バルセローナにて」 239/「グラナダにて」 241
四 美・無常観・モラル 242
「美しきもの見し人は」 242/「方丈記私記」 244/「定家明月記私抄」・「同 続」 247/「ミシェル 城館の人」 249/「ラ・ロシュフーコ公爵伝説」 252
おわりに ―今、なぜ堀田善衞か 254
一 ふるさとの風景 2
「鶴のいた庭」 5/「夜来香」 6
二 金沢で学ぶ 9
三 少年の日の文学と思想 12
四 詩人堀田善衞 19
Ⅱ 芥川賞受賞、その前後 39
一 上海体験の重み 39
「波の下」 41/「共犯者」 42/「暗峡」 43/「彷徨える猶太人」 44/「祖国喪失」 45/「被革命者」 46/「国なき人々」 51
二 芥川賞受賞まで 52
「歯車」 54/「漢奸」 60/「断層」 61
三 芥川賞受賞 66
「広場の孤独」 67
Ⅲ 独自の文学世界 76
一 人間の罪を告発する 76
「歴史」 77/「時間」 82/「夜の森」 89/「審判」 93/「若き日の詩人たちの肖像」 98/「橋上幻像」 108
二 日本戦時下への視点 119
「或る公爵の話」 121/「十二月八日」 123/「捜索」 125/「砕かれた顔」 127/「工場のなかの橋」 130/「記念碑」 131/「奇妙な青春」 134/「はやりうた」 138
三 戦後日本を考える 141
「潜函」 141/「灯台へ」 142/「影の部分」 144/「国境」 146/「曇り日」 147/「G・D・からの呼出状」 150/「どす黒い川」 152/「神と宇宙と淫慾と」 153/「王国の鍵」 154
四 土俗から戦後日本を照射する 156
「鬼無鬼島」 157/「海鳴りの底から」 165
五 小説家としての模索 172
「囚われて」 172/「水際の人」 173/「隠者の罪悪」 175/「『ねんげん』のこと」 176/「もりかえす」 177/「黄金の悲しみ」 177/「明日、泣け」 179/「背景」・「零から数えて」 180/「主題と変奏」 183/「その姿」 185/「黄塵」 185/「黒い旗」 186/「風景異色」 187/「酔漢」 188
Ⅳ 世界を見る文明批評家 191
一 小説化された世界の断面 191
「香港にて」 192/「河」 194/「スフィンクス」 198/「あるヴェトナム人」 202/「水牛の話」 204/「ルイス・カトウ・カトウ君」 206/「墓をめぐる」 208/「19階日本横丁」 210
二 キリスト教世界の諸相 216
「聖者の行進」 216/「方舟の人」 218/「メノッキオの話」 220/「傭兵隊長カルマニョーラの話」 221/「至福千年」 223/「路上の人」 225/「ある法王の生涯︱ボニファティウス八世」 228
三 スペイン、その魅力 231
「ゴヤ」 231/「アンドリン村にて」 238/「バルセローナにて」 239/「グラナダにて」 241
四 美・無常観・モラル 242
「美しきもの見し人は」 242/「方丈記私記」 244/「定家明月記私抄」・「同 続」 247/「ミシェル 城館の人」 249/「ラ・ロシュフーコ公爵伝説」 252
おわりに ―今、なぜ堀田善衞か 254