桂書房では日本の伝統的織物「福光麻布」のいざり織を復活させ、
その課程を記録し出版するプロジェクトを進めています。
「麻布」は一般的には「あさふ」と呼びますが、福光では「あさぬの」と呼びました。
そこで本の題名は「麻布(あさぬの)」とします。
織機ですが、福光農林漁業資料館の織機は損傷が激しく、
これを参考にして新規に織機を製作することになりました。
またこの織機に使われている、たて糸を上下に動かす部品が無く、
これが城端の呉服店に残っていました。
ということで、9月中旬には織れるようになると思います。
この過程も収録して本は2016年早々には出版したいです。
「うたわれよ~ォ わしゃはやす」
おわらの季節がやって来ました。
この時ばかりは八尾は熱いです。
「風の盆」の9月1日から3日の間、
哀調溢れるおわら踊りが町中繰り広げられます。
ところで、この「風の盆」誰が命名したのでしょうか?
『おわらの記憶』(桂書房刊)を読むと、
明治の中ごろには「豊年盆」といって、
9月4・5日に若者が三味線を弾いて騒ぎまくり、
うるさくてしょうがないという記録が載っています。
「風の盆」という言葉は、本来は「豊年盆」と言われていたが、
この頃は台風がやってくる時期だからであったようです。
ところで明治30年頃に突如として「おわら節」が出現します。
新聞記事は「盆遊び」と報道しています。
昭和に入って現在踊られている新踊りが登場します。
八尾も当初はこんなに賑やかではなかったのですが。
色々な人が色々仕掛けて今があるように感じます。
暑い夏です。
そして今年も暑いとやま祭りが8月8日・9日開催されます。
これに向けて、松川茶屋の滝廉太郎号を屋形船に艤装しました。
そして先日キックオフとなる講演会や酒宴を催しました。
ところで「とやま祭り」では
今回も船着場で第2回目となる「富山の回顧展」を開催します。
併せて
「万治年間富山町旧市街図」と現在の富山市基本図を重ねた絵図を
大きなパネルにして松川茶屋で展示します。
2500分1の縮尺です。
この絵図からは、
周囲が6kmに及んだ佐々成政時代の富山城についての詳細や
この城が破城された遺構も伺い知る事ができます。
希望者には、この絵図の解説も行う予定です。
ぜひ松川茶屋に足をお運びください。