越前・北ノ庄城の亡霊・5
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柴田勝家の菩提寺は西光寺で天正四年に一乗谷から現在地に移転しました。
天正11年4月24日、北ノ庄城落城の折、勝家とお市の方は西光寺九世真誉上人に遺骸の処理を委託したとされます。
西光寺は現在は足羽川西岸の福井市左内町にあります。
境内には勝家とお市の方の墓石もあります。
境内には朝倉氏時代の笏谷石(しゃくだにいし)で刻まれたひび割れた十三仏が寺の由緒を伝えています。
恐らく一乗谷の旧寺跡から移したのでしょう。
そしてこの寺には柴田勝家公資料館が併設され、
資料館には柴田勝家の馬印や宝刀などが展示されています。
特に堀の中から見つかったという北ノ庄城時代とされる笏谷石で刻まれた屋根を飾っていた鬼瓦が目を引きました。
三体ありますが、それぞれ形相に実にユーモアがあり個性的で職人の技量が判り非常に面白いと思います。